僕が大人になってから分かった、「将来役に立たないことも、なぜ学校で勉強しなければいけないのか」という理由は、次の3つです。
■ 学校で勉強しなければいけない3つの理由
1つ目 : 本当に将来使うため。
2つ目 : 「難しいことでも覚えた」という経験を得るため。
3つ目 : 問題を解決できるようにするため。
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■ 1.本当に将来使うため
まず、1つ目の「本当に将来使うため」というのは、学校で覚えたことや知識は、意外と将来 使うときがあります。
たとえば、仕事でも文章(資料や手順書)を読むことはたくさんあるため、国語の勉強で学んだ「読解力」は、
大人になってから確実に役に立ちますし、英語も分かると本当に便利です。
また、テレビのクイズ番組を見ていても、学生のときに習った知識があると、クイズの答えが分かるため、
テレビを見ていて楽しくなりますし、歴史も知っていると、人との話す幅が広がるのですよね。
学生のときは、「これって将来、本当に使うのかな?」と思っていたことも、大人になってみると、
実際に使うことはかなりたくさんある、ということが分かりました。
将来のことは誰にも分からないので、何をいつ使うのかは、学生のときには分からないのですが、
実際には、大人になってから使うことはたくさんあるので、これが、学校で勉強しておいたほうが良い1つ目の理由です。

■ 2.「難しいことでも覚えた」という経験を得るため
ただ、「将来使う!」と言われても、正直言って、使わないものもあります。
たとえば、「連立方程式」や「因数分解」は、僕は大人になってから使うことはありませんでした。
きっと、僕だけではなくて、数学が必要な専門職以外の人は、ほぼ使ったことはないと思います。
ではなぜ、大人になってから使わない可能性が極めて高い、このような難しいことも、学生のときに勉強した方が良いかと言うと、
「難しいことも俺は覚えたんだ!」という経験が、大人になってから活きてくるからです。
大人になってからも、覚えなければいけないことは、たくさんあります。
生きていく上で、やっぱりお金は必要なものになるのですが、そのお金を稼ぐためには、仕事をする必要がありますよね。
そして、仕事をする上で、覚えなければいけないことはたくさんあります。
もちろん、仕事だけではなく、普段、生活していく上でも、覚えなければいけないことは、やっぱりたくさんあるものです。
そして、知識があればあるほど、得をすることが多いし、人生も豊かになっていくということが分かりました。
でも、学生のときに、「将来使わないから」や「難しいから」という理由で、難しいことを覚えようとしなかったら、
大人になってからも、「俺って難しいことを覚えることができなかったから、今回も覚えれないよな…」という感じで、諦めてしまうかもしれません。
逆に、学生のときに、難しいことでも勉強をして、覚えたっていう経験があると、
「あんなに難しいことでも勉強して覚えられたんだから、今回も俺は覚えられる!」と思うことができます。
このように、「難しいことでも頑張って覚えた!」という自分自身の経験が、今後の自分の人生において、本当に活きてくるということです。
「できるから楽しい。成長するから楽しい」のページでもお伝えしていますけど、人生というのは、やっぱりできないとつまらないです。
分からないことをやるのは辛いし、面白くないし、勝負でいつも負けていたら楽しくないですよね。
また、仕事ができないと、僕がサラリーマン時代に言われていたように、「お前ってダメだよね」と言われて、嫌な気持ちになることもあります。
そうであれば、できるようになったほうが良いと思いませんか?
できるようになると、面白くなってくるし、勝負で勝ったら楽しいし、知識があると得をすることがすごく多いですよ。
結局、自分に自信が持てる根拠は、「過去に自分が何ができたのかという経験だけ」です。
過去に自分が、「辛くても頑張ることができた」や「難しいことでも覚えることができた」という経験が、
大人になってからも、「昔、俺はできたんだから、今回も俺はできる!!」と思い込むことができます。
「連立方程式」や「因数分解」は、確かに、大人になってからは使わない可能性が高いです。
でも、このような難しいことでも、頑張って勉強して、覚えることができたという経験は、
他の人は絶対に奪うことができない、自分にとっての本当に大きな財産になりますよ。
この「大きな財産」を得るために、学生のときに勉強をしておいたほうが良いというのが、2つ目の理由になります。

■ 3.問題を解決できるようにするため
そして、3つ目の「問題を解決できるようにするため」というのは、大人になってから、問題というのは、しょっちゅう起きます。
たとえば、大人になってからも人間関係の問題はたくさんありますし、
家で使っている家電(テレビや洗濯機など)が急に壊れて、動かなくなることもあります。
また、仕事をしていても、システムが急に動かなくなったり、お客さんから考えもしなかった質問を受けたり、
その他、なんかよく分からない問題(部下がテンパったなど)も、やっぱり起こるものです。
そのようなときに、僕たちがやることは、「問題を解決する!」ということです。
大人になってから起きる問題は、具体的な手順や、最も正しい正解が分からないものが多いので、
自分で考えて、その都度、自分で対応していく必要があります。
だから、学生のときに勉強をして、頭を使うことに慣れて、「自分で考える」という力を身につけておくことは、本当に大切なことになります。
頭というのは、使えば使うほど、処理スピードが速くなっていきますよ。
確かに、学校で勉強した内容が、大人になってからそのまま出題されるわけではありません。
たとえば、「台形の面積」を求める機会は、大人になってからは、めったにありません。(めったにというか、ほぼありません)
でも、学生のときに勉強をして、知識を得ておくと、それらの知識を組み合わせることで、
新しい問題にも、対応することができるようになるのですよね。
学校で覚えたことは、そのままでは使わないこともあるけど、別の知識や経験が組み合わさることで、
大人になってから起こる問題にも、対応することができるようになるということです。
大人になってから起こる問題に対応できるように、その訓練として、
学生のときに勉強をしておいたほうが良いというのが、3つ目の理由になります。
